
ITZYの日本初大型ファンミーティング「ITZY The 4th Fan Meeting ITZY MIDZY, LET’S FLY!ON AIR」が、東京・国立代々木第一体育館で10月11日(土)、12日(日)13日(月・祝)の3日間にわたり開催されました。
約1年半ぶりの日本での単独公演。再契約後初の大型ステージ、さらに休養していたリアの久しぶりの日本大型イベントという節目の公演でもあり、日本MIDZYにとっても絶対見逃せないファンミーティング…というわけで3日間参加してきた筆者が公演の様子をレポートします!

リュジン寄りテントンペン目線での語りになりますが、ゆるりとお付き合い下さい!
1.セットリスト


ファンミーティングは18曲のパフォーマンス、ゲームコーナー、MIDZYリクエストコーナーなど3時間の大ボリューム公演でした!
「ITZY The 4th Fan Meeting ITZY MIDZY, LET’S FLY!ON AIR」
1.ICY
2.SNEAKERS
MC・ゲームコーナー
3.ROCK&ROLL
4.RINGO
ソロコーナー
5.LIA:晩餐歌(リア)
6.YEJI:ABCD(NAYEONカバー)
7.YUNA:Twenty-Three(IUカバー)
8.CHAERYEONG:Bloom(Gainカバー)
9.RYUJIN:Standing Next to You(Jungkookカバー)
10.So Hot
MC・ITZYにやってほしいこと
11.Girls Will Be Girls
12.In the morning
アンコール
13.Promise
14.Playlist(初日)/Wind Ride(2日目)/No Bigge(3日目)
15.IT’z SUMMER
16.SURF
17.Psychic Lover
18.Be in Love
①日本オリジナル楽曲


日本公演といえば、日本でしか観られないオリジナル曲が楽しみのひとつ。10月8日発売の新アルバム「collector」からリード曲「ROCK&ROLL」、リアを含めた5人体制では初披露となる「RINGO」、アンコールでは日替わりで「Playlist」、「Wind Ride」「No Bigge」をパフォーマンスしました。
特に初お披露目となる5人の「RINGO」は感慨深かったです。「RINGO」リリース直前にリアの休養が発表されて、翌年のワールドツアー「BONE TO BE」の日本公演は4人での披露。その時の「RINGO」も非常に完成度が高かったのですが、やはりリアがいると違いますね。
欲を言えば、「algorythm」の5人バージョンも聴きたいな…なんて。楽曲が増えてくるとどうしても難しくなるのですが、あのキャッチーな感じは絶対リアに似合うと思う!次回に期待です。
アンコールのチル曲?は日替わりで3曲披露してくれたのも有り難かったです。外国語である日本曲はどうしても難易度が上がって準備が大変だと思うので…。アルバムを聴き込んでいなかった私は2日目の新アルバム曲「Wind Ride」で???となりましたが、日替わりで準備してくれてるんだ!と胸が熱くなりました。
②リュジンソロ


今回のファンミーティングはオーディション?仕立て。練習生のメンバーがそれぞれカバー曲を披露するというもので、各メンバー特徴と強みを活かしたステージで本当に楽しめたんですが、特筆すべきはリュジンソロ。
カバーしたのは世界的に大ヒットしたBTSジョングクの「Standing next to you」。韓国ペンミでも披露していたのを知っていて、単純に「すごい挑戦だな」と尊敬の眼差しでみていたんですが、現場は本当に凄かった。特に初日。髪を下ろしてメガネをかけたスーツスタイルでオタクを殺しかかるリュジン。というディティールで語るのが申し訳ないくらい、力強いパフォーマンスで会場の悲鳴がヤバかったです。
リュジンは四肢の関節と骨盤を明確に、そして強弱をつけて動かすいわゆる緩急の動きが得意なパフォーマーで、それが男性アーティストの楽曲の力強さにも非常にマッチしているのですが、今回の「Standing next to you」にもいかんなく発揮されていたのです。スーツを着ているのですが、細身すぎて関節の動きが丸わかりでした。
楽曲自体が管楽器とパーカッションを用いたかなりダイナミックかつドラマティックなもので、なかなかそれを乗りこなすのが難しかったはず…本当によく頑張ったと思います。以前からジョングクさんの楽曲や歌声には泣きのメロディーというか哀愁を感じていて、それがリュジンの持つ雰囲気やカラーにも合っていました。リュジンはどこか影を持ったシニカルでミステリアスな感じがハマると思うんですね。
歌声は非常に繊細で女性的な感じで、ジョングクさんの情熱的でエネルギッシュな歌声とはまた違った楽しみ方ができると思います。また屈強な男性ダンサーを5,6人引き連れてのパフォーマンスでしたので、その中にいる細身のリュジンがか弱く見えてしまい、あんなにカッコいいのに保護欲も生まれるというとんでもないステージ。
ラストはセンターステージに出てきてダンスブレイクをぶちかますんですが、この時の表情やパフォーマンスもカバーの域を超えていまして、本当に持ち曲にして今後も披露をお願いしたい私でした。
他の4人のソロステージもめちゃくちゃよかったです。
③So Hot


ITZY全員でカバーしたwonder girlsの「So Hot」も良かった。昨年のペンミでイェジ、リュジン、チェリョンがカバーしていたmissAの「HUSH」を観た時も感じたんですが、ITZYはレトロなスタイル合うと思うんですよね。細かいディティール合わせるの得意だから動きの数を少なくしてニュアンスで魅せる楽曲も絶対できると思うんです。流行りは巡るんで、現在のTiktokバズスタイルはまだ続くと思うんですが、古き良きスタイルも求められると思うし、JYPスタイルの後継者として挑戦してほしいなぁと感じています。
2.ゲーム・トークコーナー
ゲーム、トークコーナーがあるのもファンミーティングならでは。ただ、日本でのファンミーティングは言葉の壁で観客とのレスポンスが微妙にズレたりするので、初日のはじめは少し困惑していた印象。司会のアナウンサーの方と通訳の方のフォローもあり、時間が経つにつれて適応していったITZYがすごかったです。
覚えている限りのハイライトを書いていきます。
◆ Day1
- MIDZYリクエストで、チェリョンに「チェリョンオンニと付き合う?」と言ってほしいというMIDZYリクエストにチェリョンが応えて会場沸く。その後リュジンが唐突に「リュジンオンニと付き合う?」とキメ顔で言って会場が揺れる。
◆ Day2:
- 子ども時代の話になり、リュジンが編み物してたと話して会場どよめく。その後、終わり方が分からなくて編んだら全部解いてたって言ってて会場が困惑する。
- コレクトしているモノを教えてほしいとリュジンへリクエスト。モノに愛着を持たないタイプのリュジン。なくすことが多いから自宅にアクセサリーの類はない、集めてるモノもないと回答。
◆ Day3:
- 目を瞑って前の人の身体を触ってポーズを当てようゲーム。ボディタッチ系は会場沸いた。
- イェジがAirを1フレーズパフォーマンス。その後他の4人もパフォーマンスして、ベストパフォーマンスにリアが選ばれる
- キステルのキス音を各メンバー披露
- ユナがリアソロを見て感動したと涙ながらに話してて会場涙。
エピソードはあまり覚えてなかったです。
ただITZYメンバーの仲の良さと司会の方のツッコミの素晴らしさでゲームやトークが楽しめました。
3.【審議】客降り
アンコール2曲でメンバーがステージを降り、アリーナを回るという日本初の試みに会場パニック。
ステージから遠い後方席のファンに姿を見せるための施作だと思いますが、メンバーのハイタッチやハート、カメラアピールなどのファンサービスを求めて観客が通路に押しかける事態に。
私は幸運にもイェジとハイタッチができ、後方席だった時も間近で煌めいたメンバーを見ることができて感動しました。しかし、メンバーが歩いたのはアリーナのみで、スタンド席で様子を眺める客は非常にシュールに映り、もしかしたら疎外感を感じたかもしれませんね。
席によってメンバーとの近さが異なるのは仕方ない部分もありますが、公演全体の満足感を上げるためにはあまり差をつけすぎないほうがいい気はします。予算や人員、時間の都合もあると思いますが、代々木規模の会場となればトロッコで左右のスタンド側から後方へ向かい、アリーナの通路を通ってステージに戻ればスタンドの客も置いてけぼりにならないかなぁと思いました。
4.【苦言】追加公演がアリーナ席のみだった問題
今回のファンミーティングは10月11日、12日は満席御礼だったのですが、13日はチケットがはけきれずアリーナ席のみとなり、13日に参加したMIDZYに大きな衝撃を与えました。
この件に関しては、問題点が2つあると考えています。
ひとつ目は追加公演の発表タイミング。今回は8月初旬に10月11日、12日の2公演が発表され、Wファンクラブ会員のチケット当落の1週間後の8月末にに13日の追加公演が発表されました。追加公演の当落は9月の中旬。
10月11日〜13日は3連休であり、休日のファンが来てくれると踏んだのかもしれません。しかし、遠征組は2公演が決まった時点で交通とホテルを確保します。多くの人は、1日もしくは2日連続で公演を楽しんだ後の連休最終日の13日に地元へ帰る計画を立てるでしょう。その方が連休明けの学校や仕事に支障がないので、喜んでそうするはずです。
なので、13日に追加公演を発表されても多くのファンは計画を変更できなかったでしょう。私も遠征組ですが、ツアーを一旦キャンセルし直しました。ツアーのキャンセル代はもちろんかかりました。しかも日が近い3連休とあって、私が関東より遠方に住んでいるのもあるのですが、ツアーめっちゃ高かったです。そういう事情も相まって、計画変更は容易ではないです。
追加公演の発表のタイミングが、Wファンクラブ会員当落前であれば残ってくれる遠征組も多かった可能性は高かったと思います。
二つ目は、ファンミーティングをアリーナ規模で3日間もやる必要があったのか?ということです。前回のツアー「BONE TO BE」も今回と同様代々木で3日間しっかりと公演していたのでその手応えがあったのかもしれませんが、ライブツアーとファンミーティングでは求められているものが違います。
舞台職人であるITZYのライブが観たいと渇望するファンが多かった、ということではないでしょうか。
色々な状況が相まって最終日はアリーナ席のみの観客となりましたが、ファンが必死に掛け声をして、チェリョンが「皆さんはVVVIPです」、リュジンが「この日の掛け声が一番大きい(小声)、内緒ね」と話して応えるなど、演者と客がさらに一体となってこの日を良くしようと努力した結果、3日間中いちばん盛り上がりと相互関係を感じた公演になったのでした。
これこそがファンミーティングの醍醐味だと感じましたし、尚更代々木規模でのファンミーティングにやや疑問を感じています。ただ会場が小さくなるとチケットが取れなくなるのもあって悩ましいですね。
5.まとめ


色々ありましたが、極上のパフォーマンスとメンバーの仲の良さを同時に堪能できたITZYのファンミーティング、めちゃくちゃ楽しかったです。今後3公演あっても3公演行くと思います。
日本アルバム「collector」の発売まもないですが、11月の韓国カムバが発表されました。おそらく、年明けからワールドツアーが始まるのではないでしょうか?
皆さん、次はワールドツアーで会いましょう。ここまで読んでくださり、ありがとうございました!