
ITZYのイェジが3月10日、1stミニアルバム「AIR」とタイトル曲「Air」をリリースし、ソロアーティストとしてデビューする。
グループが6年目を迎えるなかで初のソロデビューとなるが、その活動は簡単なものではないだろう。
この記事では、グループのアイコンとしてのイェジがソロデビューする意味や、これまでツアーで披露したソロ曲からタイトル曲「Air」を予想、重圧の中のイェジを支える方法まで個人的な感想をもとに解説していく!
- イェジのソロデビューが大変な理由
- イェジのソロ楽曲予想
- イェジソロの支え方
1.ITZYのアイコン・イェジ

個人的にITZYのグループアイコンはイェジだと思っている。
圧倒的なパフォーマンス力と一度見たら忘れられないシャープなビジュアルは、ITZYの「我が道を歩む」力強いイメージそのものだから。(舞台を降りれば素直さとポンコツで愛嬌溢れるキャラクターであることは、イェジにハマったMIDZYだけが知る特権なのである)
なので、ITZY初のソロデビューを飾るのはイェジしかいない。
舞台職人と呼ばれるほどパフォーマンスを売りにしているITZYからの初ソロデビューともなれば、少なくともそのグループイメージからの流れを期待されるだろう。ダンス、ラップ、歌のすべてを含めてITZYの流れを汲んでパッケージできるのは、ITZYではイェジしかいない。
もちろん、他メンバーのパフォーマンスレベルも一流だが、ソロ作品を世界中に流通させ、それがグループの評価にもつながるクオリティーが求められると考えれば、やはりイェジだ。
2.困難なグループとソロのイメージ戦略

グループのアイコン的存在であるイェジだが、グループとソロの差別化は極めて難しい。
というのも、ITZYのイメージそのままの楽曲をイェジがソロでやる意味を見出すことは困難だ。
それはITZYがグループとしてやればいい話だからである。
しかし、ITZYから全くかけ離れてもいいわけではないのも難しさに拍車をかけている。
ITZYに在籍しながら出すソロ楽曲には、グループのアイデンティティーを思わせる匂いが必要になる。なぜなら、それがグループのファンやグループを見てきた音楽ファンから期待されていることだから。
いくらイェジとはいえ、ITZYのイメージとかけ離れたヘビーメタルやカントリー、演歌を表現されても、ファンは置いてけぼりになってしまうだろう。
デビュー期を思わせるコンセプトフォトも、ITZYであるイェジが1人のイェジとしてしか表現できない世界観を見せる意思表示なのだと思う。


パブリックイメージのイェジと、新しいイェジを絶妙なバランスで表現する。しかも、今後ソロデビューするメンバーの橋渡し的存在にもなり、次にITZYカムバック楽曲と並べても遜色のない仕上がりにしなくてはならない。
イェジがソロを成立させるのが簡単ではないのが分かるだろう。
3.イェジのソロ曲予想
プレスリリースによるとタイトル曲はイェジが作詞に参加しているとのこと。
イェジは、タイトル曲「Air」の作詞に参加して真摯さを示し、さらに、K-POPを代表するプロデューサーであるパク・ジニョン(J.Y. Park)が手を加えてシナジー(相乗効果)を高めた。
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現時点でどのような楽曲かは不明だが、これまでのツアーでイェジが披露したソロ曲から、イェジが表現したいものが少しは見えてくる気がする。
まずはじめに、1stワールドツアー「CHECKMATE」で披露したDua Lipaのカバー曲「Hotter Than Hell」。
イェジが得意とするダンスを封印し、ソウルフルな歌唱とステージを駆け回るフリーパフォーマンス。日本では伝説の「床イェジ」も披露して盛り上がったこの楽曲をイェジがソロ曲に選んだのを見て、「歌がやりたいんだ」と私はシンプルに驚いた。
次に2ndワールドツアーでは作詞にも関わった「Crown On My Head」を披露。
ITZYのシグネチャーポーズである“王冠”をモチーフにしたこの楽曲では、多数のダンサーを引き連れてパフォーマンスをしながら、またも圧倒的な歌唱力を見せつけた。
この二つの楽曲に共通するのは「強いメッセージ性」と「ソウルフルな歌唱を伴うパフォーマンス」である。
個人的にイェジからは素直さを感じることが多く、またパフォーマンスからは「想いを真摯に伝えたい」という気持ちがひしひしと伝わっている。
というわけで、イェジが軽やかでキャッチーな楽曲をソロでパフォーマンスするイメージが湧かない。
私の中でイェジは重たい女なのである。
ただ楽曲名は「Air」。爽やかで軽やかを連想させるこの言葉に、イェジがどのような音楽が乗せるのか期待だ。
4.イェジソロの支え方

イェジソロのプレッシャーが果てしなく重いものであることはすでに話したが、それに報いる応援はやはり結果だろう。
シンプルに音盤・音源売り上げと音楽番組1位だと考える。
どんなにメンバーやスタッフが支え、ファンが温かい言葉をかけるとはいえ、苦労に応えるにはわかりやすい評価が一番である。
ITZYは直近のカムバック「GOLD」で惜しくも音楽番組1位を逃した。
本当に悔しいはずだ。
しかし、ITZYにはデビューから多くの1位が積み上がっている。
つまり実績がある。
ただソロとしてのイェジには実績がない。
しかも直近のグループでの1位は逃した。
めちゃくちゃ怖いはずである。
もちろん、プロなのでしっかりとパフォーマンスはするし、笑顔でファンに手を振るだろう。
それでも、結果に向き合うのは勇気がいることだ。
その重圧と苦労に報いるため、ファンとしてできるのはKPOPではお馴染みの音盤購入とストリーミング。やはりこれしかない。
そして現場に行ける人は声援を、行けない人はバブルやインスタライブのコメントで温かいメッセージを送るのも良いだろう。
少しでも良い結果が出て、イェジの笑顔が見られる日が待ち遠しい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。