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6月11日23時に公開されたイェジとリュジンのMIX&MAX、ご覧になりましたでしょうか!?
流れるようにスムーズなダンススキルと、2人のシンクロ、狂気と悲哀の表情と、約3分間の映像に魅力が詰め込まれていたと思います。
今回は、パフォーマンスの深読みをただひたすらに行う回になっております。
そしてパフォーマンスのモチーフになった「ターミナル(邦題:アニー・イン・ザ・ターミナル)」の解釈と使用曲「Break My Heart Myself」の歌詞も含めた考察をしていきます。
映画のネタバレも含みますので、鑑賞予定の方はご注意ください。
個人的に好きな振付はまた後日まとめてアップします!
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映画「ターミナル」
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映画「ターミナル」(邦題:アニー・イン・ザ・ターミナル)は幼い頃に母親を殺され、虐待された双子の女性によって行われる復讐の話です。
映画は、前半は主人公アニーと男たちの淡々とした会話劇で進み、後半は男性たちが騙し合いのような形で殺され、最後に双子の片割れが登場して、黒幕に復讐を遂げるというもの。
双子の細かい悲しみや怒りといった心理表現はありません。鮮やかなネオンシーンや主要人物以外は現れないゴーストタウン、貼り付けたような表情とサイコパスのような言動、といった極端な描写が、双子の狂気を表現しているように思えます。
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最後に過去のシーンが出てくることで、あまりの悲しみに双子が壊れてしまったと想像できるのですが、それも感情移入できるような、観客の涙を誘うようなヒューマニティーあふれるものはなく。
事実として淡々と振り返るのみで、それがさらに狂気を引き立たせています。黒幕に復讐して、誰もいない駅に颯爽と歩いて行く双子は、復讐をとげた達成感でも爽快感もなく、機械的に合った歩行が狂気と寂しさを感じるものでした。
楽曲 Bebe Rexha「Break My Heart Myself」
使用された楽曲は、Bebe Rexhaの「Break My Heart Myself」
日本語訳は、この動画を参照しました。
精神不安定な主人公が、自分の心は自分で壊せる、誰の助けも借りないと声高に言いますが、途中、飛び降りのことを聴いて自分もそうなっていたかも…と怖がります。
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深読み!
映画と楽曲の解釈は、
「人間の陰鬱な部分、悲しみや怒りを持ちながらも生きるために得た手段が、狂気。」
で、今回のテントンMIX&MAXのパフォーマンスで、
「狂ったようで、その影に悲しみや怒りが見え隠れしている」
のを対比で表現したのだと思います。
パフォーマンスは、イェジとリュジン、表情、照明、フォーメーションと対比を使って表現されています。
不気味に笑っているのが狂気ですが、それ以外は、無表情だったり、怒ったような表情だったりしています。それが悲しみや怒りではないかと推測。
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手を握るシーンが出てきますが、それは双子がお互いしか頼る人がいないということ。そして、お互いを鏡合わせで見ることで自己認識をする、片割れを見ることで自分のバランスをとっているのかなと。
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![ITZY](https://mt9itzy5jpn.com/wp-content/uploads/2022/06/8F7962CF-576E-4444-B356-D1DA1A540718-1024x576.jpg)
パフォーマンスのラストシーンは、映画そのもの気がしますね…映画でも黒幕の頭を撃ち抜きますから。
頭を撃ち抜く2人は、苦痛の表情をしますが、それは昔の自分達の痛みや悲しみを葬るという表現?
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最後の2人の笑顔は、痛みが消えても狂気は消えない悲哀。映画の最後で闇の中に消えて行く双子を彷彿とさせ、手放しでハッピーエンドとは言えない余韻を残しています。
最後の方では、涙を流しているようなメイクになっていますが、クライマックスにつれて狂気で隠しきれなくなった痛みを表現しているのなと。
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![ITZY](https://mt9itzy5jpn.com/wp-content/uploads/2022/06/A7157242-120D-4225-B4D4-3E1E6FC12635-1024x576.jpeg)
痛みと悲しみ、それを覆う狂気という映画とリンクした対比ですが、イェジとリュジンがパフォーマンスすることにより、華やかさと裏にある痛みと言ったアーティストならではの意味合いも感じました。
誰でも、葬りたいものやマイナスな感情とそれを隠すための表情を持っているはず。そこへ訴えかけるような作品に仕上がっているのでは?
「CHECKMATE」との繋がり?
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ターミナルは、不思議の国のアリス、鏡の国のアリスをモチーフにしたもの。映画の中の、大きな穴、それに落ちる人間、鍵穴、ウサギ、赤いコート、ナース服などは、その世界観を暗示しているようです。
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鏡の国のアリスは、チェスのルールをもとにストーリーが展開されますので、来月のITZYカムバ「CHECKMATE」との絡みで壮大な仕掛けがあるのかと深読みしてしまいます。
映画はパフォーマンスを深読みしたい人は観て損はないかも?
90分と長さ的には観やすいですが、対話劇が主なのと、時間軸が前後するので少しわかりにくいかも。あと過激描写がありますのでご注意ください!
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まとめ
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今回は、私なりの深読みをご紹介しました。観る人によって様々な解釈が出来ると思います!
深読みしなくても、2人の流れるように連携したパフォーマンスは、それだけで楽しめますし、ITZYの楽曲ではなかなか観られなかった怒りや狂気などの表情も見どころなので、何度でも観たいところです。
願わくばこのMIX&MAXで2人のダンスの世界がまた広がればなぁと思います。
感想や別解釈などあれば教えて頂きたいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
好きなシーンに沸くだけのブログはまた別にアップします!
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